動画のタイトルは、「見込み客が検索しそうな言葉を前半に入れ、見るとどうなるかが分かる」形にするのが基本です。凝ったキャッチコピーより、検索する人が自分の悩みだと気づける具体的な言葉のほうが、集客には向いています。この記事では、タイトルの作り方を順を追って説明します。
タイトルの役割
タイトルは、検索結果やおすすめ欄で、サムネイルと一緒に表示されます。見る人はこの2つを見て、再生するかを決めます。もう一つの役割として、YouTubeや検索サービスが動画の内容を理解する手がかりになります。
そのため、タイトルには「検索される言葉」と「クリックしたくなる要素」の両方が必要です。検索語だけを並べると味気なく、魅力だけだと検索で見つかりにくくなります。
集客目的のタイトルでは、「誰向けか」を入れるかどうかも判断材料になります。「初めての人向け」「個人事業主の方へ」のように対象を示すと、該当する人には強く響きます。一方で、対象を絞りすぎると、関心のある人を逃す場合もあるため、動画の目的に合わせて選びます。
タイトルは、動画の「約束」でもあります。タイトルで示した内容が動画の中で確実に提供されていれば、見た人は満足し、チャンネルへの信頼も高まります。
作る手順
1. 狙う検索語を一つ決める
1つの動画で狙う検索語は、一つに絞ります。「確定申告 書類 準備」のように、見込み客が実際に入力しそうな言葉を選びます。複数の言葉を詰め込むと、焦点がぼやけます。
検索語は、YouTubeの検索窓に入力して出てくる候補を参考に選ぶ方法があります。候補は、実際に検索されている言葉に基づいています。
2. 検索語を前半に置く
スマホの画面では、長いタイトルは後ろが省略されます。検索語は、タイトルの前半に置きます。たとえば「初めてでも分かる、確定申告の書類準備」より、「確定申告の書類準備|初めての人が最初に確認する3点」のほうが、前半に検索語が入っています。
3. 得られるものを足す
検索語の後ろに、動画を見ると何が分かるのかを足します。「3つのポイント」「手順を画面で確認」「失敗しやすい点」など、具体的な言葉を選びます。数字を入れる場合は、実際の動画の内容と一致するようにします。
4. 声に出して読む
完成したタイトルを声に出して読み、不自然でないか確認します。堅すぎる表現や、不自然な語順があれば直します。
検索語の選び方に迷ったら、見込み客の質問をそのまま言葉にしてみるのも一つの方法です。「確定申告 書類 何が必要」のように、疑問の形で入力される検索語も多くあります。タイトルは、その疑問の答えになっていると分かる形にします。
また、同じ検索語を複数の動画で狙わないようにします。チャンネル内で内容が競合し、どちらも見つかりにくくなる可能性があります。動画ごとに、少しずつ違う角度の検索語を割り当てます。
文字数の目安
タイトルの長さは、32字前後を目安にします。長くても、前半に大事な言葉があれば、後ろが省略されても内容が伝わります。YouTubeで入力できる文字数の上限は、仕様で決まっているので、最新の情報をヘルプで確認してください。
短すぎるタイトルは、情報が足りず、クリックされにくくなります。逆に長すぎると、スマホで読みにくくなります。
型の例
タイトルの型にはいくつかあります。
型 | 例 |
|---|---|
手順型 | 〇〇のやり方|初めてでも迷わない手順 |
疑問型 | 〇〇とは? 最初に知りたい基本を整理 |
比較型 | 〇〇と△△の違い|どちらが合うかの判断基準 |
失敗回避型 | 〇〇でよくある失敗と、その防ぎ方 |
数字型 | 〇〇を始める前に確認する3つのこと |
チャンネル内で同じ型ばかりにならないよう、題材に合わせて使い分けます。
型を選ぶときの基準は、見込み客がどの段階にいるかです。初心者向けには「とは」「基本」を含む型、比較検討中の人には「違い」「選び方」の型、実際に作業する人には「手順」「やり方」の型が合います。
タイトルにカッコや区切りの記号を使うと、情報が整理されて見えます。ただし、記号を使いすぎると、画面がごちゃついて逆効果になります。区切りは一か所、多くても二か所にとどめます。
避けたいタイトル
- 内容と合わない大げさな表現: 「衝撃の事実」「絶対に見て」など、内容に見合わない言葉は、期待外れで離脱され、信頼を損ねます。
- 根拠のない効果の約束: 「これだけで成功」「誰でも簡単に」のような言い切りは避けます。
- 検索語が入っていない: 感想や雰囲気だけのタイトルは、検索で見つかりにくくなります。
- 他のチャンネルと同じ題名: 紛らわしく、独自性もありません。
また、あまりに長い説明をタイトルに詰め込むのも避けます。詳しい説明は概要欄に書き、タイトルは動画の中身を一言で示す役割に絞ります。概要欄には、タイトルで使わなかった関連語も自然に入れておくと、検索で見つかる幅が広がります。
公開後の見直し
タイトルは、公開後も変更できます。クリック率が低い動画は、タイトルを変えて様子を見ます。ただし、変更した直後は数字が安定しないため、数日から数週間は様子を見てから判断します。
また、一度に複数の要素(タイトルとサムネイル)を変えると、どちらが効果を出したか分かりません。可能な限り、一つずつ変えてください。
見直しの記録は、簡単な表にして残します。変更前のタイトル、変更後のタイトル、変更した日、前後の数字の変化です。複数の動画で記録を集めると、自分のチャンネルでどんなタイトルが反応を得やすいか、傾向が見えてきます。
タイトルの傾向は、季節や話題によっても変わります。一度見つけた型が、半年後には効果が下がることもあります。定期的に見直す前提で、記録を続けてください。
次にやること
投稿済みの動画から3本を選び、タイトルの前半に検索語が入っているかを確認します。入っていない場合は、狙う検索語を決め直し、前半に置く形に書き換えてみましょう。次の動画からは、台本を書く前に検索語を決める習慣を付けると、タイトルで迷う時間が減ります。
タイトルを考える時間を短くするために、自分用のチェックリストを作っておくと便利です。検索語が前半にあるか、得られるものが入っているか、内容と合っているか、文字数が適切か、の四点を確認する簡単なリストです。公開前にこのリストを見るだけで、タイトルの質が安定します。
タイトルを付ける作業に慣れてきたら、台本の段階で仮のタイトルを書く習慣が役立ちます。仮タイトルがあれば、台本の方向がぶれにくく、動画の中身との一致も保ちやすくなります。
まずは1本、この記事の内容を一つだけ試し、前後を見比べてみてください。小さな改善の積み重ねが、チャンネル全体の見やすさにつながります。




