YouTube・ショート動画の企画、台本、編集、導線づくりを、集客の目線で解説します。

Channel Design

チャンネル設計

サムネイルの作り方と文字を入れるときの基本

目次
  1. サムネイルの役割
  2. 基本の仕様
  3. 作る手順
  4. 1. 動画の約束を一言にする
  5. 2. 背景を決める
  6. 3. 文字を入れる
  7. 4. スマホの大きさで確認する
  8. 文字量と色づかいの目安
  9. 避けたい作り方
  10. 改善のしかた
  11. 次にやること

サムネイルは、「何が分かる動画か」を文字数少なく、スマホの小さな画面でも読める大きさで伝えるのが基本です。凝ったデザインより、文字の読みやすさと、動画の中身とのずれのなさが集客では効きます。

サムネイルの役割

サムネイルは、検索結果やおすすめ欄で、タイトルとともに表示されます。見込み客はこの2つを見て、再生するかを数秒で決めます。

サムネイルとタイトルは役割を分けます。タイトルで内容を説明し、サムネイルは短い言葉と画像で「自分に関係がある」と感じさせます。両方に同じ文章を入れるのは、もったいない使い方です。

サムネイルを作る前に、競合や似た分野の動画の検索結果を一覧で眺めてみましょう。周りと同じような色や構図ばかりなら、少し違う色を使うだけで目立つことがあります。反対に、あまりに奇抜だと、信頼感を損ねる分野もあります。

医療、法律、お金に関する分野では、落ち着いた配色と読みやすい文字のほうが、見込み客に安心感を与えやすいです。自分の分野の雰囲気に合わせて、目立たせ方を調整してください。

基本の仕様

YouTubeのサムネイルは、横長(16:9)の画像が標準です。推奨される解像度やファイル容量の上限は、ヘルプに記載があります。仕様は変わる可能性があるため、作る前に確認してください。

カスタムサムネイルの設定には、アカウントの確認が必要な場合があります。設定画面に案内が出たら、その手順に従います。

サムネイルの設定は、動画のアップロード画面から行えます。アップロード後にも、YouTube Studioの動画一覧から差し替えられるので、投稿を急ぐあまりに質を落とす必要はありません。

作成中は、画像の端に大事な要素を置かないようにします。表示される場所によって、端が少し切れる場合や、時間の表示が重なる場合があるためです。余白を広めに取ると、どこで表示されても読みやすくなります。

作る手順

1. 動画の約束を一言にする

その動画を見ると何が分かるのかを、10文字前後の言葉にします。例えば「確定申告 初めての書類」「肩こり 朝の1分」のように、悩みと解決が伝わる言葉を選びます。

2. 背景を決める

背景は、動画の中の1コマ、撮り下ろした写真、無地のどれかにします。人物の顔を入れるときは、表情がはっきり分かる写真にします。画像素材を使う場合は、利用規約を確認して、商用利用が許可されているものを選びます。

3. 文字を入れる

文字は、背景と明るさの差をつけて読みやすくします。白い文字に黒いふち取り、または明るい色の帯の上に暗い文字、といった方法が定番です。

4. スマホの大きさで確認する

作った画像を、スマホの画面で実際の表示サイズまで縮小して見ます。文字が読めなければ、短くするか、大きくします。

人物の顔を入れる場合は、動画用とは別にサムネイル用の写真を撮ると便利です。表情を数パターン撮っておけば、動画ごとに使い分けられます。撮影は、明るい場所で、顔が画面の半分近くに入る大きさにします。

画像編集の経験がなくても、テンプレートのある無料ツールを使えば、基本的な形は作れます。テンプレートを使う場合も、文字や配色をチャンネルのルールに合わせて変えると、他のチャンネルと似た見た目になるのを避けられます。

文字量と色づかいの目安

  • 文字は1〜2行、全体で十数文字以内に収める
  • 色は3色までに絞る
  • チャンネル内で配色やフォントをそろえる
  • 端にある時間表示と重ならないよう、右下に大事な要素を置かない

色とフォントがそろっていると、チャンネルの見た目が統一され、過去の動画も見てもらいやすくなります。

文字の色は、動画の分野にも合わせます。暖色は親しみやすさや行動を、寒色は落ち着きや信頼を連想させやすいとされます。ただし、これは傾向であり、見る人の受け取り方は一様ではありません。

配色に自信がないときは、チャンネルのロゴやホームページのメインカラーを使うのが安全です。サムネイルが並んだときに、その色が自然な統一感を作ってくれます。

文字を強調したい箇所は、一つに絞ります。複数の言葉を強調すると、どこを読むべきか分からなくなります。大きさの強弱もつけて、最初に読ませたい言葉が一番目立つようにします。

避けたい作り方

  • 中身と異なる内容: 動画で扱わないことをサムネイルに書くと、視聴者が早く離れ、信頼を損ねます。
  • 誇張した表現: 「絶対に」「誰でも」といった言い切りは、期待と実際のずれを生みます。
  • 小さな文字: スマホで読めない文字は、ないのと同じです。
  • 情報の詰め込み: 画像と文字が多すぎると、何も伝わりません。

もう一つ、他のチャンネルの画像や写真を無断で使うことも避けます。著作権や肖像権の問題になる可能性があるためです。素材は自分で撮影したものか、利用規約で商用利用が認められているものを使い、出どころを記録しておくと安心です。

改善のしかた

サムネイルは、公開後も差し替えられます。クリック率が低い動画は、文字を変える、画像を変えるなどして、前後の数字を比較します。ただし、動画の公開直後は表示のされ方が安定しないため、数日から数週間は様子を見るのが無難です。

また、YouTubeのテスト機能が使える場合は、複数案を比較できます。機能の提供状況はアカウントによって異なるので、YouTube Studioで確認してください。

改善を試すときは、1回に変える要素を一つに絞ります。文字だけ、色だけ、写真だけ、というようにです。複数の要素を同時に変えると、どれが効いたか分からなくなります。

結果を記録しておくと、チャンネル独自の傾向が見えてきます。たとえば「疑問形の文字より、手順を示す文字のほうがクリックされやすい」といった発見は、次の動画のサムネイルにそのまま使えます。蓄積した記録は、他の人には真似できない、そのチャンネルだけの資産になります。

次にやること

  1. 直近の動画3本のサムネイルを、スマホで縮小表示にして読めるか確認する
  2. 次の動画の約束を10文字前後で書き、候補を2つ作る
  3. 配色とフォントのルールをメモに残し、今後のサムネイルでも使う

作るツールは、無料の画像編集アプリで足ります。1枚に使う時間を決め、まず30分以内で作る練習から始めましょう。

サムネイルを作る時間を短くするには、型を一つ決めるのが近道です。たとえば「左に人物、右に文字」の配置を固定し、色だけ動画ごとに変えます。型があれば、毎回の迷いが減り、制作時間が短くなります。

型を使い続けると飽きられるのでは、と心配になるかもしれません。しかし、同じ型のチャンネルは「このチャンネルの動画だ」と気づいてもらいやすく、繰り返し見てもらう助けになります。数か月ごとに見直し、必要なら少し変える程度で十分です。