YouTube・ショート動画の企画、台本、編集、導線づくりを、集客の目線で解説します。

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台本づくり

集客動画の長さの目安と尺を決める考え方

目次
  1. 長さと視聴の関係
  2. 長さを決める3つの基準
  3. 1. 題材の複雑さ
  4. 2. 見る人の状況
  5. 3. 検索意図
  6. 台本の段階で長さを見積もる
  7. 長さを縮める方法
  8. 長さを伸ばしていいとき
  9. 数字で見直す
  10. 次にやること

集客動画の長さは、「伝えたいことが過不足なく収まる長さ」が最適で、決まった正解はありません。目安としては、1つの悩みに答える動画なら3〜8分前後に収まることが多いですが、題材によって変わります。この記事では、長さを決める基準と、尺を調整する方法を説明します。

長さと視聴の関係

長い動画ほど評価されるとか、短いほど見られるとか、そうした単純な決まりはありません。YouTubeが動画の長さそのものを優先する、と公式に示しているわけでもありません。見る人が最後まで興味を保てるかが、実際の判断材料になります。

そのため、「何分にするか」ではなく、「この内容を伝えるのに何分必要か」から考えます。水増しすれば離脱が増え、詰め込みすぎれば理解されません。

長さを判断するときの注意として、動画の「平均視聴時間」と「平均視聴率」の違いを知っておくと便利です。平均視聴時間は、実際に何分見られたかを表し、平均視聴率は、動画のうち何割が見られたかを表します。

短い動画は視聴率が高く出やすく、長い動画は視聴時間が長く出やすい傾向があります。どちらか一方だけで比べず、動画の目的に合った指標を見ます。集客の目的なら、見られた長さよりも、最後のCTAまで届いたかのほうが大切な場合があります。

長さを決める3つの基準

1. 題材の複雑さ

単一の疑問に答える動画は短く、手順が多い作業や比較は長くなります。たとえば「書類の名前を知りたい」なら2〜3分、「申請の手順を実演する」なら8〜10分、というように、題材によって自然な長さが決まります。

2. 見る人の状況

通勤中に見る人は短い動画を好み、じっくり調べたい人は長い動画でも見ます。見込み客がどんな状況で見るかを想像して、合わせます。

3. 検索意図

「〇〇とは」と検索する人は短く答えを知りたく、「〇〇のやり方 手順」と検索する人は丁寧な説明を求めます。検索語に合わせて長さを調整します。

見込み客の状況は、問い合わせの内容から推測できます。「すぐに知りたい」という急ぎの質問が多いなら、短い動画が合います。「じっくり比較したい」という声が多いなら、長めの動画でも見てもらえます。

迷ったときは、短い動画と長い動画の両方を試して、反応を比べます。同じ題材を、短く答えるバージョンと、詳しく説明するバージョンに分けるのも一案です。短い動画から長い動画へ誘導すれば、見る人が深さを選べます。

台本の段階で長さを見積もる

台本ができたら、声に出して読んで時間を測ります。話す速さは人によって違うため、自分の速さで測るのが確実です。

目安として、日本語は1分で300〜400字程度を話す人が多いとされますが、個人差があります。台本の文字数を数えて、自分の1分あたりの文字数を基準にしておけば、台本の段階で尺が分かります。

実際には、撮影するとき間が入ったり、画面操作で時間がかかったりするので、台本の時間に少し足した長さになります。

台本の長さを測るときは、画面操作や実演で話が止まる時間も忘れずに足します。たとえば、パソコンの画面を操作する場面は、話すだけの場面より時間がかかります。

撮影後に編集で間を詰めると短くなりますが、詰めすぎると不自然になります。テンポは良いが、聞き取りにくくなるほど詰めないように注意します。編集で縮める量を、全体の1〜2割に見込んでおくと、予定を立てやすくなります。

長さを縮める方法

動画が長すぎるときは、次の方法で縮めます。

  • 前置きや自己紹介を削る
  • 同じ内容の言い換えを一つに絞る
  • 補足や例外を概要欄の文章に回す
  • 長い説明を図や画面表示に置き換える
  • 話の間や言い淀みを編集で詰める

特に効果があるのは、項目を減らすことです。1本の動画で5つ伝えていたなら、3つに絞って、残りは別の動画にします。動画が増えれば、チャンネルの本数も増え、再生リストにまとめる素材にもなります。

縮めるときに、内容の質を下げないための考え方があります。それは、「一つの文で一つのことだけを言う」ことです。長い文は、複数の内容を含み、冗長になりがちです。

台本の各文を見て、「この文がなくても伝わるか」を確認します。なくても伝わる文は削除します。この作業を行うだけで、全体の1割ほどが縮まることがあります。さらに、同じ意味の言い換えを重ねている箇所も見つけて、一つにまとめます。

長さを伸ばしていいとき

内容が濃く、見る人が最後まで見たがる題材では、長くなっても構いません。手順の実演、画面操作の説明、複数の選択肢の比較などです。

長い動画では、見る人が戻れるように、動画の説明欄に目次(チャプター)を付けると便利です。チャプターの付け方はYouTubeのヘルプにまとめられているので、最新の仕様を確認してください。

数字で見直す

投稿後は、YouTubeアナリティクスの視聴維持率で、動画の長さが適切だったかを確認します。

  • 全体的に低い: 内容が長い、または題材が合っていない可能性
  • 特定の場所で急落: その部分の話が長い、または関係が薄い可能性
  • 最後まで高い: 長さが合っている

ただし、数字だけで判断せず、動画の目的に合っているかを確認します。問い合わせにつながった動画が長ければ、その長さは適切だったといえます。

数字で見直すときは、複数の動画を並べて比較すると傾向が分かります。長さの異なる動画を5〜10本並べ、視聴維持率の平均と、CTAへの反応を比べます。

数字が悪くても、題材や冒頭、サムネイルなど、長さ以外の原因が混ざっている場合があります。長さだけを原因と決めつけず、複数の要因を一つずつ検証してください。

次にやること

  1. 次の動画の台本を声に出して読み、時間を測る
  2. 自分の1分あたりの文字数を記録する
  3. 台本の中で、削れる項目を一つ探す

過去の動画で、視聴維持率が高かったものの長さを調べておくと、自分のチャンネルに合う長さが見えてきます。何本か記録を取って、傾向をメモしておきましょう。

長さの調整は、慣れるまでは難しく感じるものです。最初の数本は、予定より長くなっても気にせず、公開後の数字から学べば十分です。数字が集まるほど、自分の題材とターゲットに合う長さの感覚が育っていきます。記録を残す習慣が、いちばんの近道になります。

また、同じ題材の動画を複数作る場合は、長さをあえて変えて比べるのも有効です。たとえば、入門編は短く、詳細編は長くと分ければ、見込み客の理解の段階に合わせて選んでもらえます。

結果は表に記録し、長さと視聴維持率を並べて見られるようにしておきましょう。

動画ごとの長さを決める前に、その動画の目的を一言で書いておくと、削る箇所と残す箇所の判断が速くなります。