YouTube・ショート動画の企画、台本、編集、導線づくりを、集客の目線で解説します。

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台本づくり

動画の最後の呼びかけ(CTA)の言い方と置き場所

目次
  1. CTAとは何か
  2. CTAの種類
  3. 言い方の考え方
  4. 行動を具体的に言う
  5. 理由を添える
  6. ハードルを下げる
  7. 置き場所の工夫
  8. 避けたい表現
  9. 効果の確かめ方
  10. 次にやること

動画の呼びかけ(CTA)は、「見た人にしてほしい行動を一つだけ、具体的な言葉で伝える」のが基本です。登録、リンクのクリック、問い合わせなどを同時に頼むと、どれも行動されにくくなります。この記事では、行動の選び方、言い方の例、置き場所、避けたい表現を説明します。

CTAとは何か

CTAは「コール・トゥ・アクション」の略で、見る人に次の行動を促す呼びかけです。動画では、音声、画面の文字、概要欄のリンクなどで行います。

集客用の動画では、動画を見て終わりにせず、問い合わせや来店、資料請求といった行動に進んでもらうことが目的です。そのため、CTAは動画の仕上げとして台本の段階から考えておきます。

CTAの文言は、動画の内容と相性が合うことが大切です。悩み解決型の動画の最後に、全く別のサービスの案内をすると、唐突に感じられます。動画で扱った悩みの、次の段階として自然に続く行動を選びます。

たとえば、手順を説明した動画なら「実際の書類のひな形を概要欄に用意しました」、比較をした動画なら「自分に合うかを相談できます」といった形です。見る人の気持ちの流れに沿ったCTAは、押しつけと感じられにくく、行動につながりやすくなります。

CTAの種類

動画で使える行動は、大きく次のように分けられます。

  • 関係を続けてもらう: チャンネル登録、次の動画の視聴、再生リストの視聴
  • 情報を深めてもらう: 概要欄の資料やブログ記事を見る
  • 接点を作ってもらう: 問い合わせ、予約、資料請求、メール登録

見込み客が動画のどの段階にいるかで、選ぶ行動が変わります。悩みを知り始めたばかりの人には「次の動画を見る」、比較検討している人には「相談の予約」が自然です。

CTAの数も、動画の長さに合わせて調整します。短い動画では1つ、長い動画でも最後に1つと、途中で関連動画への案内を1〜2個にとどめます。

同じ動画の中で、毎回違う行動を促す必要はありません。チャンネル全体として、見込み客に最終的に取ってほしい行動を一つ決めておき、各動画のCTAをそこへつなげる設計にします。たとえば最終的に「無料相談の予約」なら、入門動画では「次の動画」、中級動画では「資料」、最後の段階の動画では「予約」と、段階を踏んで案内します。

言い方の考え方

行動を具体的に言う

「よければ見てください」より、「概要欄のリンクから、無料の相談を予約できます」のほうが、何をすればいいかが明確です。リンクの場所、行動の名前、行ったらどうなるかを短く伝えます。

理由を添える

「この動画の続きは、次の動画で説明しています」のように、行動の理由を添えると、押しつけがましさが減ります。見る人にとってのメリットが想像できれば、行動に移りやすくなります。

ハードルを下げる

初めての人には、「まずは相談だけでも」「資料を見るだけでも」のように、軽い一歩を提案します。大きな決断を求めると、行動のハードルが上がります。ただし、実際の条件と食い違う案内にならないよう、無料の範囲や費用の発生条件は正確に伝えてください。

言い方の例を、場面別にいくつか挙げます。

  • 次の動画へ: 「ここまでで基本は終わりです。次の動画では、実際の画面で手順を確認します」
  • 資料へ: 「今日の内容をまとめた一覧を、概要欄にまとめました。印刷して使えます」
  • 相談へ: 「自分の場合はどうなるかを聞きたい方は、概要欄の予約ページからお申し込みください」

どの例も、行動と理由、場所をセットで伝えています。自分の言葉に直して、話しやすい形に整えてください。

置き場所の工夫

CTAは、動画の最後だけでなく、複数の場所に置けます。

場所

内容

冒頭

短く触れる程度(チャンネル登録のお願いは冒頭に置かない)

中盤

関連する動画への案内

最後

次の行動を一つ

概要欄

リンクと行動の説明

固定コメント

動画を見た人への補足リンク

最後のCTAが最も重要ですが、最後まで見る人は全体の一部です。途中で離れる人にも届くよう、概要欄と固定コメントにも同じ行動を書いておきます。

概要欄のCTAは、最初の2〜3行に書きます。概要欄は、続きを開かないと全文が表示されないため、最初の部分に最も大事な案内を置きます。

固定コメントは、動画の下で最初に目に入る場所です。短い案内とリンクを書いておくと、概要欄を開かない人にも届きます。固定コメントの設定方法は、YouTubeのヘルプで確認できます。画面は更新されることがあるので、最新の手順を参照してください。

避けたい表現

  • 強い言い切り: 「今すぐ申し込まないと損をします」などの不安をあおる言い方は、信頼を損ねます。
  • 根拠のない約束: 「必ず成果が出ます」のような効果の保証は、事実に基づかず、誤解を招きます。
  • 行動の羅列: 「登録して、高評価して、コメントして、リンクも見て」と並べると、どれも行動されません。
  • 長すぎる呼びかけ: 10秒以内で伝えられる長さにまとめます。

効果の確かめ方

CTAの効果は、数字で確認します。

  • チャンネル登録なら、動画ごとの登録者数の増減
  • リンクのクリックなら、リンク先のアクセス状況(ホームページ側の解析ツールなど)
  • 問い合わせなら、問い合わせ時に「どこで知ったか」を聞く

リンクの末尾に動画ごとの識別を付けておくと、どの動画から来たかが分かります。方法は、使っているツールのヘルプで確認してください。

効果を確かめる期間は、動画を公開してから最低でも1か月ほど見ます。公開直後は、チャンネル登録者に見られる割合が高く、新規の見込み客に届くのは少し後になるためです。

数字が出なくても、すぐに諦める必要はありません。CTAの言い方を一つだけ変えて、次の動画で試します。変更の履歴を残しておけば、どの言い方が合うのかが、数本のうちに見えてきます。

次にやること

次の動画の台本で、最後の呼びかけを一つに絞って書き直してみましょう。「誰に、何を、どこから、してほしいか」を一文にまとめます。その上で、概要欄の最初の2行にも同じ行動を書き、固定コメントにも同じリンクを置きます。数本投稿したら、どの言い方が反応されたかを記録し、次の動画に反映してください。

最後に、CTAの言葉はこまめに見直す対象です。同じ言い回しを使い続けると、慣れた視聴者は聞き流すようになります。数か月に一度は、行動の誘い方を変えてみてください。変えるときも、一度に複数の要素を変えず、言い方だけ、置き場所だけ、といった単位で試すと、結果の違いが分かります。

なお、CTAは視聴者のためのものであり、運営者の都合だけで決めないことも大切です。見る人が「その行動を取ると何が得られるのか」を感じられなければ、どれだけ言い方を工夫しても動きません。行動の先にある価値を、先に考えておきましょう。