YouTube・ショート動画の企画、台本、編集、導線づくりを、集客の目線で解説します。

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編集の流れ

動画のBGMと著作権で気をつけたいこと

目次
  1. BGMが著作権の問題になる理由
  2. 使える可能性のある音源
  3. 動画投稿サイトが提供する音源
  4. 商用利用可能な音楽素材サイト
  5. 自分で作った音楽、または依頼して作ってもらった音楽
  6. 確認すべき項目
  7. 避けたいこと
  8. 音量と使い方
  9. 動画に申し立てが来たとき
  10. 次にやること

事業用の動画にBGMを入れるときは、「その音源を商用の動画で使ってよいか」を利用規約で確認してから使うのが前提です。市販の曲や、テレビ、他人の動画から取った音楽を、許可なく使うことは避けます。この記事では、音源の選び方と確認項目を一般的な内容として説明します。法律の解釈が必要な場面では、専門家にご相談ください。

BGMが著作権の問題になる理由

音楽には、作曲者や演奏者、レコード会社などの権利があります。権利を持つ人の許可なく動画で使うと、動画の削除、収益化の制限、権利者からの申し立てなどにつながる場合があります。

自分で購入したCDや、配信サービスで聴ける曲でも、動画に使ってよいとは限りません。聴く権利と、動画に組み込んで公開する権利は別のものです。

「少しだけなら大丈夫」「営利目的でなければ大丈夫」といった思い込みもよく見られますが、実際は使う長さや目的だけで判断できるものではありません。集客のための動画は事業活動の一部ですから、個人の趣味の動画より慎重に扱う必要があります。

判断に迷う場合は、その音源を使わないという選択が、最も安全です。BGMがなくても動画は成り立ちます。音源の確認に時間がかかるくらいなら、BGMなしで公開し、後から安全な音源を足す方法もあります。

使える可能性のある音源

動画投稿サイトが提供する音源

YouTubeには、動画制作者向けに提供される音楽や効果音のライブラリがあります。利用条件は、音源ごとに違う場合があり、コンテンツの種類や用途によっては制限があります。提供の内容や条件は変わることがあるため、使う時点でYouTubeのヘルプを確認してください。

商用利用可能な音楽素材サイト

商用利用を前提とした音楽素材を提供するサービスがあります。無料のものと有料のものがあり、条件は次のようにさまざまです。

  • 利用者の表記(クレジット)が必要
  • 商用利用は有料プランのみ
  • 動画の用途や配信形態に制限がある

条件はサイトごとに違うので、利用規約を読んで確認します。

自分で作った音楽、または依頼して作ってもらった音楽

自分で作曲・演奏した音源は、自由に使えます。依頼して作ってもらう場合は、使用範囲や権利の扱いを契約で明確にしておきます。

確認すべき項目

音源を使う前に、次の項目を確認します。

確認項目

見る点

商用利用

事業の動画で使ってよいか

クレジット表記

概要欄などへの表記が必要か

改変

音量調整や長さの調整が許されるか

配信先

YouTube以外の場所にも使えるか

期間

利用できる期間に制限があるか

広告

動画を広告として使えるか

確認した内容は、保存しておきます。音源のダウンロード元のページ、利用規約の文面、購入履歴などを、動画ごとのフォルダにまとめておくと、後で問題が起きたときに説明しやすくなります。

規約の確認では、使っているサービスの規約が更新されていないかも気にかけます。過去にダウンロードした音源の条件が、後から変わる場合もあります。ダウンロード時の規約を保存しておくと、当時の条件を示せます。

特に、動画を広告として使う、他の媒体(ホームページ、SNS、イベントの映像)に転用するなど、用途を広げるときは、再度条件を確認してください。YouTubeで使えた音源が、他の場所では使えないこともあります。

音源の販売ページに「商用利用可」と書かれていても、動画配信サービスでの利用は別途条件がある場合があります。ページの説明文だけで判断せず、利用規約の本文まで読み、不明な点は提供元に問い合わせて、回答を保存しておくと安心です。

避けたいこと

  • 人気曲や既存の楽曲を無断で使う: たとえ短い時間でも、許可がないと問題になる場合があります。
  • 出所が不明な音源を使う: 誰が権利を持つのか分からない音源は避けます。
  • 「フリー」という言葉だけで判断する: 無料でダウンロードできることと、商用利用が許されていることは別です。
  • 規約を読まずに使う: 条件の変更もあるため、使うたびに現在の規約を確認します。

社内の動画や、お客様向けのDVDなど、YouTube以外の媒体で使う場合も同じです。公開の範囲が限られていても、権利者の許可が必要な場合があります。一般的な注意として、音源の利用範囲を自分で広く解釈せず、規約に書かれた範囲で使います。

また、動画に出演する人や映り込む第三者、店舗の看板、他社のロゴなどにも、別の権利の問題があり得ます。音楽だけでなく、動画全体の素材の権利を点検する習慣を持つと、トラブルを防げます。

音量と使い方

BGMは、話の邪魔にならない音量にします。話し声が聞き取りにくくなるようなら、BGMを小さくします。一般的に、BGMの音量は話し声よりかなり小さく設定します。

歌詞のある曲は、話の内容と競合して聞き取りにくくなります。解説動画では、歌詞のないインストゥルメンタルが向いています。

動画全体で同じ曲を使うと、チャンネルの雰囲気が統一されます。複数の曲を使う場合も、雰囲気が合うものを選びます。

BGMを入れる位置も考えます。冒頭の数秒は、BGMを入れて雰囲気を作る方法もあれば、話に集中してもらうためにBGMなしで始める方法もあります。動画の目的に合わせて決めます。

BGMの切り替えが頻繁だと、落ち着かない印象になります。1本の動画で使う曲は、多くても2〜3曲にとどめます。曲が変わる場所は、話題の切り替わりに合わせると、自然に聞こえます。

動画に申し立てが来たとき

音源の使用について、権利者から申し立てがあった場合は、YouTubeの画面の案内に従って対応します。内容を確認し、自分に使用の権利があるなら、異議を申し立てる方法もあります。判断に迷う場合は、動画を一度非公開にするか、音源を差し替える方法もあります。

重大なトラブルになりそうなときは、弁護士などの専門家に相談してください。

次にやること

今使っているBGMの出所を、動画ごとに書き出してください。ダウンロード元のページ、規約の確認日、クレジット表記の要否をメモします。出所が分からないものがあれば、規約を確認できる音源へ差し替えを検討しましょう。今後の動画では、使う音源を決める前に、利用条件を確認する手順を作業の流れに入れておくと安心です。

音源の管理表を作ると便利です。動画名、使った音源名、入手先、規約を確認した日、クレジット表記の要否を、表に残します。あとから権利について聞かれたときに、すぐ答えられます。スプレッドシートで十分です。

迷ったときは、BGMを入れずに公開する選択も、事業の信頼を守るうえでは有効です。話し声が聞き取りやすく、映像が見やすければ、集客用の動画としては十分に成り立ちます。