YouTube・ショート動画の企画、台本、編集、導線づくりを、集客の目線で解説します。

Shorts

ショート動画

ショートから長尺動画へ誘導する方法

目次
  1. 誘導が必要な理由
  2. 誘導の基本設計
  3. 1. ショートと長尺動画の関係を決める
  4. 2. 誘導の置き場所を決める
  5. 言い方の例
  6. 設計のポイント
  7. ショートの最後を中途半端にしない
  8. 一つのショートに一つの案内先
  9. 案内先の動画の冒頭を工夫する
  10. 再生リストとチャンネルの整え方
  11. 効果の確かめ方
  12. 次にやること

ショートから長尺動画へ誘導するには、ショートで「全部は話さず、続きがあること」を示し、その続きにあたる動画へのリンクを分かりやすい場所に置くのが基本です。ショートは入り口、長尺動画は詳しい説明の場所、と役割を分けて設計すると、見込み客を自然に次の段階へ案内できます。この記事では、誘導の考え方と具体的な方法を説明します。

誘導が必要な理由

ショートは、短い時間で見られるため、多くの人の目に触れやすい反面、一つひとつの動画で伝えられる情報量は限られます。見込み客が問い合わせや購入を考える段階では、もっと詳しい説明が必要になります。

詳しい説明は、長尺の動画のほうが向いています。ショートで興味を持った人を、長尺動画へ案内できれば、短い動画の見られやすさと、長い動画の説得力を両方活かせます。

ショートだけを見る人は、チャンネル登録をしても、その後に長尺動画を見ないことが少なくありません。見る人の関心を、次のステップにつなげる仕組みが必要です。

ショートから長尺動画への誘導は、簡単ではありません。ショートを見る人は、流れてくる動画を気軽に見ているため、リンクを押して別の動画へ移るという行動は、ハードルが高いです。

そのため、誘導がうまくいかなくても、落ち込む必要はありません。誘導の割合が低くても、ショートで知名度が上がること自体に価値があります。長い目で、少しずつ改善していきます。

誘導の基本設計

1. ショートと長尺動画の関係を決める

ショートの内容と、案内先の長尺動画の内容を関連づけます。たとえば、次のような関係です。

ショートの内容

案内先の長尺動画

よくある失敗を一つ紹介

失敗を防ぐ手順の詳しい説明

手順の最初の一歩を紹介

最初から最後までの全手順

結論だけを紹介

理由と背景の詳しい解説

ショートで「続きがある」と感じさせる構成にします。ただし、ショートで期待を持たせておいて、長尺動画の内容が薄いと、信頼を損ねます。案内先の動画の質を保っておくことが前提です。

2. 誘導の置き場所を決める

誘導の場所は、複数あります。

  • ショートの最後の一言(「続きは、詳しい解説動画で説明しています」)
  • 画面上の文字
  • ショートの説明欄のリンク
  • 固定コメント
  • ショートに関連する動画としての紐づけ機能(YouTubeに用意されている場合)

機能の名称や操作は変わることがあるため、YouTubeのヘルプで最新の手順を確認してください。

ショートと長尺動画の関連づけは、ショートを作る前に、決めておきます。後から無理に関連づけようとすると、内容がずれがちです。

長尺動画を先に作り、そこから切り出してショートを作る方法は、関連づけが自然です。ショートの内容が、長尺動画の一部分になるので、案内も違和感なく入れられます。

言い方の例

誘導の言葉は、見る人にとってのメリットを伝えます。

  • 「続きの手順は、画面付きの動画で説明しています」
  • 「書類の書き方を、実際の画面で確認できます」
  • 「詳しい理由は、解説動画にまとめています」

避けたいのは、誇張や強引な言い方です。「見ないと損をする」「これを知らないと危険」のような言葉は、信頼を損ねます。

設計のポイント

ショートの最後を中途半端にしない

ショートで話が終わらないまま切れると、不親切な印象を与えます。ショート単体でも、一つの疑問には答えが得られる構成にします。その上で、「さらに詳しく知りたい人はこちら」という形で案内します。

一つのショートに一つの案内先

複数の動画を案内すると、どれも選ばれなくなります。ショート1本につき、案内する長尺動画は1本に絞ります。

案内先の動画の冒頭を工夫する

ショートから来た人は、ショートの内容の続きを期待しています。案内先の動画の冒頭で、ショートで見た内容と関連づけた導入を入れると、離脱が減ります。たとえば「ショートでご紹介した書類について、全部で3つあります。ひとつずつ見ていきます」のような始め方です。

ショートの最後の一言は、見る人が次の行動を取りやすい言葉を選びます。「概要欄をご覧ください」だけでは不親切です。「概要欄の最初のリンクから、続きの動画が見られます」のように、場所と行動をはっきり伝えます。

ただし、毎回同じ言い方だと、聞き流されるようになります。数本ごとに言い方を変え、反応を見て、効果のある言い方を探します。

再生リストとチャンネルの整え方

誘導がうまく機能するには、チャンネル全体の整理も大切です。

  • 長尺動画を、悩み別の再生リストにまとめる
  • チャンネルトップに、入門用の長尺動画を目立つ形で置く
  • ショートのタブと、長尺動画のタブの両方が見やすい状態にする

再生リストの作り方は、別の記事で説明しています。

効果の確かめ方

誘導がうまくいっているかは、数字で確認します。

  • ショートの説明欄のリンクのクリック(確認できる場合)
  • 案内先の長尺動画の視聴回数の変化
  • 長尺動画の流入元(ショートからの流入があるか)
  • ショート経由で、チャンネル登録や問い合わせが増えたか

YouTube Studioのアナリティクスで、トラフィックソースを見ると、ショートからの流入が確認できる場合があります。表示される項目は、仕様によって変わります。

数字が少ない場合は、誘導の言い方、置き場所、案内先の題材を一つずつ変えて、反応を比べます。

効果を確かめるときは、ショートの数と長尺動画の本数のバランスも見ます。長尺動画が少ないと、誘導先が足りません。ショートで興味を持った人が、すぐに見られる長尺動画を、あらかじめ複数用意しておきます。

長尺動画の数が増えるほど、誘導の選択肢が広がり、チャンネルの総合的な力も強くなります。

次にやること

投稿済みのショートの中から、反応の良かったものを1本選び、その内容に関連する長尺動画を用意してください。ない場合は、次に作る長尺動画の題材として企画します。ショートの説明欄と固定コメントに、長尺動画へのリンクを入れ、最後の一言も追加しましょう。1か月後に、数字の変化を確認し、うまくいった言い方を他のショートにも広げます。

誘導の運用は、地道な作業ですが、続けるうちに、チャンネルの流れが整ってきます。ショートで入口を広げ、長尺動画で関心を深め、問い合わせにつなげる。この流れを意識して、一つひとつの動画を設計してください。

誘導の工夫は、ショートの本数を増やすほど、検証の機会が増えます。最初は反応が少なくても、続けることで、どの題材、どの言い方、どの位置が効くかの手がかりが蓄積されます。記録をつけて、月に一度見直すことを習慣にしてください。また、長尺動画の冒頭でも、ショートで見た人に向けた一言を入れておくと、離脱を減らせる場合があります。